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Channel: ずぼら堂懐古録
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「北川金物店」

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大阪船場、高麗橋通に残る表屋造の古い商家。





写真左に見える煉瓦の建物は「オペラ・ドメーヌ高麗橋」。



表屋造は大阪の商家建築の典型的なスタイルで、
一般的には通りに面した表側が店舗棟、
奥にある建物が台所及び主人一家の居住棟として使用された。



昔はさらに奥庭が続いていて蔵などもあったのではないか。

非常に立派な建物で、このまま長く続いてほしいと思っていたが
どうやら昨年あたりに閉店されたらしい。
(当記事の写真は2014年に撮影されたもの)
「全国法人データベース」というサイトの記載によると、
2016年7月に「清算決了等」を理由に登記記録の閉鎖したと書かれている。

現在(2017年11月)、グーグルマップ上で営業中の北川金物店の外観を閲覧できるが
店内には「半額奉仕」と書かれた貼り紙があり、閉店準備中であることを
うかがわせる。
跡地はどうなるのだろう。
近年の流れで言うと、解体・更地→マンション建築もしくは駐車場が主流。
船場の隆盛を今に伝える素晴らしい建物なので、
このままの姿で残してもらいたいが…

『有限会社北川金物店』
旧称:
住所:大阪市中央区高麗橋3-2-9
指定:

階数:地上2階
構造:木造
設計:
施工:
竣工:

撮影:2014年7月
現況:2016年4月現存(Google Mapで確認)


【参考】
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「エチソウビル」

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東京都文京区、東京メトロ「本郷三丁目」駅近くにある近代建築。



とても美しい建物なのだが、せっかくの美しい外観がけばけばしい看板で台無しである。
二階以上のテナントは建築関連の事務所が多いそうだ。



ビル名の「エチソウ」は施主の名前、越前屋惣兵衛にちなんだもの。
越前屋はこの地で糸屋を営んでいたらしい。

この建物の竣工年については、「大正13年」とする記載を多く見かけるが
ネット上の不動産情報では「昭和7年」、
このビルに入居するコーヒー店の紹介記事によると昭和初期。
コーヒー店の系列とおぼしきデザイン事務所のホームページには「昭和9年」とある。

どれが正解なのだろう?
関東大震災が大正12年。
わずか1年でこれだけのビルディングを建てるのは難しいだろうと思うのだが…

『エチソウビル』
旧称:
住所:東京都文京区本郷2-39-7
指定:

階数:地上3階、塔屋
構造:鉄筋コンクリート造
設計:
施工:
竣工:大正13年(1924年)または昭和7年(1932年)、昭和9年(1934年)説もあり。

撮影:2013年5月
現況:2016年1月現存(Google Mapで確認)


【参考】
参考図書一覧
FARO | ファロ・デザイン有限会社 一級建築士事務所 | CONTACT
本郷三丁目のレトロビル、FARO Coffee & Catering(るるぶ.com)
春日土地(株)|エチソウビル

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「はり円加藤」

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福島区野田二丁目にある古い商家建築。





周囲には大正末期~昭和初期に建てられた商家や長屋などが点在している。
野田は古い町並みを自慢にしていたはずだが、
近年、急速に古い建物が姿を消し、かつての美しい景観を失いつつある。



玄関には「はり円加藤」と書かれている。
もとは酒屋さんで昭和10年頃に建てられもの。
第二次大戦時、野田は焼夷弾は落ちていないものの、空襲の被害は受けている。
昭和20年6月1日の空襲の際の爆弾の破片が飛び散った跡が
今もこの建物の外壁に残っているらしい。



古い町家で知られる野田の中でも、この家はトップクラスの豪華さ。
重厚な箱軒と卯建(袖壁)、そしてこの複雑な形状の雨樋!



上記写真の左に少し写り込んでいるが、以前は隣に立派な蔵とお屋敷があった。
残念ながら、2015年に解体され現存しない。

『はり円加藤(播圓加藤)』
旧称:
住所:大阪市福島区2-9
指定:

階数:地上2階
構造:木造
設計:
施工:
竣工:昭和10年(1935年)前後

撮影:2014年9月、2015年4月
現況:2016年7月現存(Google Mapで確認)


【参考】
参考図書一覧
わが町にも歴史あり・知られざる大阪:/441 旧商店街 /大阪(毎日新聞)

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建築リスト 大阪府


ジャケット写真履歴

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2017.12~
●「大阪市中央公会堂」大阪市北区 2017年撮影


2016.10~
◎「フジハラビル」大阪市北区 2014年撮影


2015.08~2016.10
×「大丸心斎橋店 心斎橋筋側正面玄関の孔雀像」大阪市中央区 2014年撮影、2016年解体予定


2015.05~2015.07
「旧第四師団司令部庁舎(旧大阪市立博物館)」大阪市中央区 2014年9月撮影
(※ブログテンプレートも変更)


2015.03~2015.05
「能登家住宅」大阪市大正区 2015年3月撮影


2014.11~2015.03
●「大阪市中央公会堂」大阪市北区 2014年12月撮影



2014.11~2014.12
花月庵」大阪市天王寺区 2014年撮影



2014.08~2014.10
×「ダイビル本館」大阪市北区 2007年撮影、現存せず(一部保存)



2014.04~2014.07
×「大丸心斎橋店 御堂筋側玄関内部の天井」大阪市中央区 2012年撮影、2016年解体予定


建築家・安井武雄の創造力~近代大阪の精華~

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大阪府立中之島図書館で開催されている、
『建築家・安井武雄の創造力~近代大阪の精華~』に行って来た。


「大阪府立中之島図書館」(重要文化財、1904年)

クリスマスイルミネーションが華やかな冬の中之島でのイベントだったが
平日夜ということもあり、場外のにぎやかさとはうってかわって見学客はまばら。
私の前に若いひとたちが入館したが、彼らの行先は展示室でも図書室でもなく
館内に置かれた人気カフェであった。



階段の踊り場に置かれた案内看板。
ポスターに写っているのはガスビルこと大阪瓦斯ビルヂング。
安井の代表作のひとつである。



展示室入り口。

展示スペースは決して広くなく、内容も簡素なものだが面白かった。
取り上げられているのは安井の代表作である3つのビルディングがメイン。
ポスターにも大きく掲載されているガスビル、それから大阪倶楽部、高麗橋野村ビル。
他にも噂に聞いたことのある安井の卒業制作の図面もあった。
ほんまに住宅建築の図面を書いて提出してたんやな…。

個人的におもしろく感じたのは、上記代表作の竣工当時の写真を見れたこと。
いずれも大きく引き伸ばされたものだったので、周辺の景色やテナントの名前などを
読み取ることが出来た。

高麗橋野村ビルの一階には資生堂が入居していて、
当時の高麗橋が銀座のようなお洒落ストリートだったことが実感できた。

大阪倶楽部の写真には玄関前の電柱があり、乳母専門の口入れ屋の広告が貼られていた。
乳母専門の派遣会社・紹介会社があったということは、昔は乳母の求人は多かったのだろう。
戦前期の大阪の商家では、店主の妻(御寮人さん)は重要な戦力だったので
乳幼児の育児は乳母(うちの親は「おんば」と言っていたが)にまかせたり
里子に出していたと聞いている。
ある程度成長してからも、今の母親のように手ずから世話をすることは少なく
女中さん(おなごし)に面倒を見てもらっていたようだ。

私は建築のことにはあまり詳しくなく、安井武雄の戦後の作品についてはよく知らなかったのだが
会場内にはいくつか写真が掲示されていた。
戦前に造られたビルのような凝った装飾は少ないが
いずれもすっきりと洒落た格好いいビルだった。

場内で配布されていたパンフレットも写真がきれいで内容も面白かった。
機会があれば、次は安井の住宅作品の展示が見てみたいなぁ。

建築家・安井武雄の創造力~近代大阪の精華~
開催:2017年12月1日~12月26日(日祝休館)
会場:大阪府立中之島図書館 本館3階 展示室
主催:株式会社 安井建築設計事務所
参考:展覧会『建築家・安井武雄の創造力~近代大阪の精華~』を開催します

◆「中之島四丁目の住宅」

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大阪の中之島、筑前橋の北詰に戸建て住宅がある。



数年前までは今のような外観ではなく、古い和風建築だった。
両側は空き地だったが、もとは長屋のうちの一軒だったのかもしれない。



上記写真は2013年夏に撮影。



2015年秋、工事が始まったので解体されたのかと思ったが
解体ではなくリフォーム工事だったようだ。
今は現代風の外観に変わっている。

見ての通り、以前からこの建物の隣は空き地なのだが
以前は何があったのだろう?
色々な本をぱらぱらと眺めていて、「これではないか?」と思ったものがある。



『画集 浪速の洋館―明治・大正・昭和の浪漫と詩情』(今川浩満 遊タイム出版)より
『㈱三洋貿易商会』と題された絵。大正初期築の洋館である。
絵の中に書かれた住所(中之島4)と周辺の景色から、本項の住宅の右隣にあったのは
この建物ではないかと思う。
板壁や玄関回りの感じが江之子島の「木村家住宅主屋」に似ている。



『大阪の古い町家と建物』(畑和博 富士精版印刷)より、『三洋貿易商会』。
畑氏の絵が描かれたのは1992年。
1999年出版の今川氏の本にはこの洋館について「最近なくなり」とのコメントがあるので
90年代後半に解体されてしまったのだろう。

『中之島四丁目の住宅』
旧称:
住所:大阪市北区中之島4
指定:

階数:地上2階
構造:木造
設計:
施工:
竣工:

撮影:2016年11月、2015年10月、2013年8月
現況:2015年に工事済、外観に面影なし。


【参考】
参考図書一覧
銀河放浪 大阪府1 - Biglobe

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「大阪市交通局 曽根崎変電所」

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北区西天満、大江橋北詰、梅新南交差点近くにある近代建築。
建物の前を走る道路、新御堂筋を川になぞらえ、
この建物を船のよう、軍艦のようと評する声があるらしい。
どちらかというと、何かの機械をイメージしたもののように思える。





右隣のガラス貼りのビルは「堂島ビルヂング(堂ビル)」。



看板には旧字体で「曾根﨑變電所」と書かれている。



この持ち送りのような縦のラインが私にはフィンのように見える。





建物の右隣にちらっと見えているのは「大江ビルヂング」。



通用口。壁は櫛引模様に塗られていた。

竣工年は1936年(昭和11年)と古いが、今なお地下鉄御堂筋線に電力供給する
現役の変電所であるとのこと。
最近、大阪市交通局の民営化が決まったが、このような古い施設は今後どうなるのだろうか。

『大阪市交通局 曽根崎変電所(曾根﨑變電所)』
旧称:
住所:大阪市北区西天満2-7-9
指定:

階数:地上4階
構造:鉄筋コンクリート造
設計:
施工:
竣工:昭和11年(1936年)

撮影:2014年8月、2013年8月
現況:2017年10月現存(Google Mapで確認)


【参考】
参考図書一覧
大阪市交通局曽根崎変電所の紹介 地図〈アクセス〉と写真 | 大阪ビル景

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「北村ビル(北村林業)」

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大阪市中央区本町にあるオフィスビル。
建物の来歴等は不明。
西区の西谷ビルと玄関の感じが似ているので、同じ時代(昭和30年代)の建物ではないだろうか。





一階の玄関上部に「北村林業株式会社」と書かれている。



北村林業一社のみの使用ではなく、他にテナントもあるようだ。







大阪の本町というと繊維の街というイメージだが、
西横堀川に面した四丁目あたりは、昔は材木屋や家具屋が多かったらしい。
昭和30年代にうちの親戚が家を建て替えた時に
この辺りの材木屋を見て回ったという話を聞いたことがあるので
その頃はまだ木材の街としてにぎわっていたのではないだろうか。

材木や家具の街というと立花通も有名だけれど、
立花通りはどちらかというと庶民的で
本町の方が高級志向の店が多かったと何かの本で読んだ記憶がある。
(まぁ何と言っても船場だからな…)

船場の旦那衆は趣味人が多く、建築にもこだわりのある人が多かったそうで
銘木屋などを見て歩き、こつこつとお気に入りの建材を集めて回ったという。
現代のようにメーカーからカタログを取り寄せて、工業品の材料を選ぶという時代ではないから
お眼鏡にかなう材料と出会うのを根気よく待つしかない。
材料は着工まで材木商の蔵で保管されていたらしい。
また、こまめに修繕をかねたリフォームを行うため、材料を買いそろえておく必要もあった。
今の時代ではちょっと考えられない気の長い話だ。

現在の本町には木の香りはしないし、材木の街だったという面影もほとんど無い。
船場商人がこだわって建てたという家もほとんどが失われてしまった。
時代の流れとはいえ、寂しい。

『北村ビル(北村林業)』
旧称:
住所:大阪市中央区本町4-5-20
指定:

階数:地上3階
構造:鉄筋コンクリート造
設計:
施工:
竣工:

撮影:2014年8月
現況:2017年8月現存(Google Mapで確認)


【参考】
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「銀座二丁目の住宅」

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東京、銀座二丁目にある看板建築。



確か楽器の教室の案内がドアに掲示されていたように記憶しているけれど…
(2017年のグーグルマップではバイオリンレッスンの看板が出ている)



上記写真の左端に写っている緑色の建物は「橋本印刷」。

『銀座二丁目の住宅』
旧称:
住所:東京都中央区銀座2-15
指定:

階数:地上2階
構造:木造
設計:
施工:
竣工:

撮影:2014年3月
現況:2017年10月現存(Google Mapで確認)


【参考】
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「橋本印刷」

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東京、銀座二丁目にある銅板貼の建物。





『橋本印刷』
旧称:
住所:東京都中央区銀座2-15
指定:

階数:地上2階
構造:木造
設計:
施工:
竣工:

撮影:2014年3月
現況:2017年10月現存(Google Mapで確認)


【参考】
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「坂下企画 鶴川文化センター」

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東京都町田市、小田急線「鶴川」駅の近くにある建物。







文化センターと言う看板が掲げられているが、市の施設ではない。
(町田市立の「鶴川市民センター」とは別の施設である)

ネットの地図では「坂下企画 鶴川文化センター」と表示されるため、
坂下企画なる企業の所有だと思われる。
検索したが、坂下企画がどういう会社なのか分からず、この建物の来歴も不明。
この建物を気にしている人は多いらしく、ブログ記事に上げている人は結構多い。

泉麻人のコラムにも取り上げられていたが、
「ま、こういう物件はあまり調べすぎてもおもしろくないので、そっとしておこう。」
と書かれていて、いぜん謎のままだ。
これはもう、『ナイトスクープ』に頼むしかないか…(頼まないけど)。

『坂下企画 鶴川文化センター』
旧称:
住所:東京都町田市能ヶ谷1
指定:

階数:地上2階
構造:木造
設計:
施工:
竣工:

撮影:2014年1月
現況:2015年4月現存(Google Mapで確認)

【参考】
参考図書一覧
町田市(前篇) 自由民権の森へ - 東京23区外さんぽ 泉麻人

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「大阪製本会館」

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大阪府製本工業組合が使用している建物。
「会館」という名称だが、見ての通り木造の和風建築である。





この辺りはポツポツと古びた和風の商店建物が残っている。
この建物も以前は何かの商売をしていた家なのではないだろうか。



会館名の表示の上に組合のロゴとは違う、家紋らしきものが残っている。

『大阪製本会館(大阪府製本工業組合)』
旧称:
住所:大阪市中央区島之内1-3-2
指定:

階数:地上2階
構造:木造
設計:
施工:
竣工:

撮影:2014年8月
現況:2017年8月現存(Google Mapで確認)


【参考】
参考図書一覧
大阪府製本工業組合

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「須田商店」

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東京、築地三丁目にある立派な銅板貼の看板建築。
一階には「須田商店」という煙草店が営業中である。



特に戸袋の凝った意匠が素晴らしい。
築地界隈には銅板貼りの商店建築が複数残っているけれど
この建物はトップクラスの美しさだと思う。




『須田商店』
旧称:
住所:東京都中央区築地3-4-7
指定:

階数:地上2階
構造:木造
設計:
施工:
竣工:大正末期?

撮影:2014年3月
現況:2017年10月現存(Google Mapで確認)

【参考】
参考図書一覧
須田商店・石川家 中央区ホームページ

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「海老江二丁目の長屋(松美屋)」

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大阪市福島区、海老江二丁目にある銅板貼りの長屋建築。



角地に入居しているのは「松美屋」という呉服店。



『海老江二丁目の長屋(松美屋)』
旧称:
住所:福島区海老江2-4-10
指定:

階数:地上2階
構造:木造
設計:
施工:
竣工:

撮影:2012年12月
現況:2016年7月現存(Google Mapで確認)


【参考】
参考図書一覧

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「マルヨ精肉店、石橋屋酒店」

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大阪市平野区、平野南海商店街にある商店建築。



角地の赤いテントはマルヨ精肉店(1963年創業)。



その隣が石橋屋酒店。



『マルヨ精肉店、石橋屋酒店』
旧称:
住所:大阪市平野区平野本町2-4-15
指定:

階数:地上2階
構造:木造
設計:
施工:
竣工:

撮影:2017年5月
現況:2017年5月現存


【参考】
参考図書一覧

「川崎ブランドデザインビルヂング(銀座レトロギャラリーMUSEE)」

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銀座一丁目、昭和通り沿いにある小さなビルディング。



施主は油商店である五十鈴商会。
2013年までは「宮脇ビル」という名称で、小料理屋「酒肆 小鼓」が40年にわたって入居していた。
丹波の酒蔵「西山酒造場」の直営店だったらしい。
小料理屋の頃の一階入り口(昭和通側)は和食の店らしい佇まいだった。
2013年より所有者が変わり、
今は「銀座レトロギャラリーMUSEE」が全フロアを使用している。



ギャラリー内には「銀座歴史資料室」があり、一般公開されているらしい。
知らなかった、行けばよかった…



『川崎ブランドデザインビルヂング(銀座レトロギャラリーMUSEE)』
旧称:宮脇ビル、五十鈴商会
住所:東京都中央区銀座1-20-17
指定:中央区近代建築100選

階数:地上3階
構造:鉄筋コンクリート造
設計:
施工:
竣工:昭和7年(1932年)、昭和9年に増築?※昭和6年(1931年)築とする記事もある

撮影:2013年8月
現況:2017年10月現存(Google Mapで確認)

【参考】
参考図書一覧
銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)
ビル建築-No.070 銀座エリア 川崎ブランドデザインビルヂング【pdf】
銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ) 中央区ホームページ
銀座・築80年の洋館建築、保存改修作業大詰めに-ギャラリーに再生|銀座経済新聞
木挽町界隈にて古き良き時代を守る人と出会う|Diners Club
銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ) - 中央区観光協会特派員ブログ
酒肆 小鼓|食べログ
asahi.com(朝日新聞社):小さな割烹 銀座「酒肆・小鼓」
【一覧】
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建築リスト 東京都

「あるとれたんと」

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京都市内、堺町三条にある町家レストラン。江戸末期の町家であるらしい



京都というと「古都」のイメージを前面に押し出しており
「応仁の乱から後は戦災にあっていない」という説がまことしやかに語られるが
実際は江戸末期の蛤御門の変(1864年)の際に発生した大火、通称どんどん焼けで
市中のかなり広い範囲が被災している。
そのため、現在残っている町家の多くは江戸末期~明治期に建てられたものが多い。



軒部分は板葺き。



二階の外壁に残る「キンシ正宗」の文字。
もとは酒屋だったのだろう。
堺町二条にキンシ正宗の創業者の本宅が残っているが(堀野記念館)、
どういう関係があるのだろうか?





隣家との境に建てられた壁。西洋風の意匠がほどこされている。

『あるとれたんと』
旧称:
住所:京都市中京区堺町通三条通上ル大阪材木町700
指定:

階数:地上2階
構造:木造
設計:
施工:
竣工:江戸末期

撮影:2015年2月
現況:2017年6月現存(Google Mapで確認)

【参考】
参考図書一覧
京都イタリアン あるとれたんと

【一覧】
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建築リスト 京都府

×「ザ・ゲストハウス ランク 」

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大阪市中央区瓦町にかつて存在していた近代建築。
『大阪春秋第150号』では、詳細は不明だが、
昭和初期の建築の特色(窓の形状など)のある建物として紹介されていた。







上記3点の写真を撮影したのは2014年。
当時はイタリア料理店「ザ・ゲストハウス ランク」が入居していた。
店内にはチャペルが設けられており、レストラン・ウエディングを売りにした飲食店だったようだ。
結婚式場の紹介サイトの口コミによると、
近隣の御霊神社で挙式し、その後ここでパーティーをするというカップルも多かったらしい。
空間デザイナー、間宮良彦プロデュースのレストランだそうだが、
浅学の身なので間宮氏がどういう人物なのか分からない。

「パリ郊外にあるような小さなホテルをイメージ」だの
「ヨーロッパの一軒屋」との紹介記事がネットに残っているが
パリ郊外、ヨーロッパの一軒家なぁ…そう言われたらそうかもしれん。
だが、確かに建物の雰囲気は良い感じに古びていて可愛らしかった。
私が行った時は残念ながら営業時間外だったが、
ランチタイムであれば、見学も兼ねて迷わず入店しただろう。

店内の写真を見ると、柱がそこかしこにあり、床面積はそこそこあっても
これでは披露宴やパーティーの席を決めるのは大変だったろうなぁと思う。
そして外観からはよくわからないのだけれど、
もしかして木造だったんだろうか。
すぐ近くに昔は西横堀川が流れていたから(今は埋め立てられて高速道路になっている)
もとは倉庫兼事務所として建てられたものだったのかもしれない。

下記の2点は2016年10月に撮影。



玄関の赤いテント部分が外されており、内部では何かの工事をしている様子だった。
今思うと、この頃に閉店していたのではないだろうか。
(食べログの口コミは2016年1月が最終)
見ての通り、外装はまだまだきれいだったので、
そのうちまた新しい店が入居するだろうと思っていたが
残念ながら解体されてしまった。
2017年8月のグーグルストリートビューの画像ではタイムズの駐車場に変わっている。



尚、並びにある味のある長屋(「福猫堂」等が入居)は2017年8月も健在である。

『ザ・ゲストハウス ランク (The Guest House Rank)』
旧称:
住所:大阪市中央区瓦町4-6-13
指定:

階数:地上3階
構造:
設計:
施工:
竣工:昭和初期?

撮影:2016年10月、2014年8月
現況:×(2016~2017年に解体)


【参考】
参考図書一覧
ザ・ゲストハウス ランク (The Guest House Rank)|食べログ
The Guest House Rankで結婚式【ウエディングパーク】
間宮良彦プロデュースデザイナーズレストランゲストハウス「rank」|INLIFE

【一覧】
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建築リスト 大阪府


「倉茂ビル」

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大阪市の船場地区、瓦町二丁目にある三階建てのビル。
電線メーカーの倉茂電工の大阪支社が入居している。



白くてシンプルなビルだが、意外と築年数が古いのでは…と思い
近代建築の書籍を何冊か見てみたのだけれど、このビルについての記事は見つけられず
竣工年など詳細は不明。

ブログに古い建物の写真を載せて駄文を書き連ねてはいるが
当方は建築に関しては全くの素人であり、専門知識は無い。
そのド素人が「古いのでは?」と思った点は、
入居している会社の営業時間中に前を通りかかった時にちらりと見えた
一階(駐車場)の様子がクラシカルな雰囲気であったこと。

そして建物上部の蛇腹状の装飾。



それから裏から見える外壁の古びた様子や窓の形状。



ビルの背面がオリジナルだとすると、
表玄関側の外壁はのちに改修されたものかもしれない。



蛇腹の装飾も途中で途切れてしまっている。
もとは玄関の方にも続いていてたのではないだろうか。

『倉茂ビル』
旧称:
住所:大阪市中央区瓦町2-5-9
指定:

階数:地上3階
構造:
設計:
施工:
竣工:

撮影:2016年12月、2013年8月
現況:2017年8月現存(Google Mapで確認)


【参考】
参考図書一覧
倉茂電工株式会社 FA・ロボット・通信・各種ケーブル

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建築リスト 大阪府


「フレンド」

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大阪の島之内地区、東心斎橋にある可愛らしい看板建築。







カタカナで「フレンド」と書かれた看板が上がっているが
業種は不明。
グルメサイト「Retty」にページはあるものの、
2018年2月現在、口コミは掲載されていない。スナックかな?





『フレンド』
旧称:
住所:大阪市中央区東心斎橋1-4-19
指定:

階数:地上2階
構造:木造
設計:
施工:
竣工:

撮影:2014年9月
現況:2017年8月現存(Google Mapで確認)


【参考】
参考図書一覧
フレンド (Friend) (心斎橋) - Retty

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